ラスコーの洞窟 ぼくらの秘密の宝物

ラスコーの洞窟(絵本)

化石の発見に、よく少年が登場する。子どもの好奇心と遊びの中に、知識が培われると、新しい歴史の発見がある。ラスコーの洞窟の壁画は、旧石器時代の壁画であるが、白亜紀の地層と人間との関係や空気から媒介する悪いものを遮断することによって、守られてきたものだ。
子どもが、ふとした偶然から発見し、第2次大戦中で、ドイツに降伏したフランスであったが、モンティニャックというフランスの南部であったために、ユダヤ人の子と、現地の子と、パリからおばあさんの所にやって来た子たちが、遊びの中で、偶然の事件との出会いで発見された。
また、パリから難を逃れた旧石器時代アボットさんが近くにいたこともあって、世界中に知れ渡り、数カ月間、多くの人が見学に来たが、戦争のため、閉鎖された。
子どもたちも、戦争で数奇な運命をたどり、ラスコーの洞窟は、レジスタンスの武器の隠し場所とされた。
戦争が終結し、再び、たくさんの人が訪れたが、靴が原因で、微生物が繁殖し、息や体温や湿気で、壁画が傷んだので、研究者以外入れなくなった。
ラスコーの洞窟のレプリカが、ラスコー?として、今は見学者にその姿を見せている。
子どもが発見をしやすいのは、大人以上に自由に時間を使って遊ぶことが多く、かつ、学とんでいることで興味と経験が後押ししているかもしれない。
この絵本はとても楽しく、子どもがわくわくすること、夢を見ることの楽しさを教えてくれていると思う。