この絵本読んだことある?

『1000の風1000のチェロ』という絵本。大震災復興支援コンサートの物語。震災で一瞬にして美しい自然や大切な家族、チェロ、友だちを失ったおじいさんと震災で大切な友だちピノたちを空に返すことしかできなかった女の子と出会ってコンサートのため練習をする男の子。女の子に『そんなに力まなくてもいいんだよ。みんなの音を感じながら引くんだ』と優しく笑って、隣に座ってくれたおじいさん。寄り添う音、支える音、それでいて、一つの音、風になって、吹き抜ける1000のチェロ。神戸では震災から26万本の樹木を植えた。こぶしなど白い花が咲く木である。いろんな思いが復興へ、前向きに心をひとつにしている思いが伝わってくる良本だ。作・絵 いせひでこさん、自身もチェロでこのコンサートに参加した。出版社は知る人ぞ知る偕成社。ISBN03‐435120‐9。この記事のいせひでこをクリックして、本をクリックすると、絵本が出てくるよ。図書館にもあるから、ぜひ、読んでみてほしい。絵も素敵。いせひでこさんが、コンサートの折に多くのチェリストを書き留めたそうだ。その中のチェリストがこの絵本のもとになっているのだろう。